成就院だより No.13「真言宗十八本山お砂ふみin西新井大師 ~体感!真言密教~」
去る平成29年11月22日(水)・23日(木)、全真言宗青年連盟主催「真言宗十八本山お砂ふみin西新井大師 ~体感!真言密教~」が開催されました。
西新井大師總持寺
西新井大師總持寺に於いて開催され、2日間で2,000名を超える方々が参拝しました。お砂ふみはもちろん、写経写仏や瞑想の体験、茶話会、仏具の展示など、様々な催しが行われ、光明殿では各会派により法要が勤修されました。
我々、智山派青年僧侶は、災害物故者慰霊と被災地復興を祈る「光明三昧法要」と御詠歌・声明・法話で綴る「弘法大師御詠歌オペラ」を勤修しました。
光明三昧法要
弘法大師御詠歌オペラ(左奥で舞台の映像を操作しているが私です。)
開催期間中、私は光明殿(東武大師線大師前駅の隣)の受付テントにおりまして、当山成就院の檀信徒の方々もお越しになられました。今回のお砂ふみを良い機会として、仏教や真言宗への興味関心をより深いものとしていただけたら幸いです。
成就院だより No.12「総本山根来寺参拝」
去る平成29年10月30日(月)・31日(火)、全真言宗青年連盟第38回結集 根来寺大会が新義真言宗 総本山根来寺に於いて開催されました。
全真言宗青年連盟とは、真言宗各派の青年僧侶の会であり、毎年秋ごろに大きな法要などを行っています。今年は和歌山県の総本山根来寺(新義真言宗の総本山)にて開催されました。
総本山根来寺 大塔
総本山根来寺 大伝法堂
この根来寺は、当山の宗派である真言宗智山派、そして真言宗豊山派のルーツとなる興教大師覚鑁(こうぎょうだいし かくばん)が開山した寺院です。
総本山根来寺の看板
覚鑁和上は高野山で修行をし、大伝法院や密厳院を建立、高野山金剛峯寺座主に就任した後、高野山を下りて現在の和歌山県根来に根来寺を開山します。
この根来寺のある地域は戦国時代には鉄砲鍛冶で有名な場所であったため、豊臣秀吉によって焼き討ちにあいました。その戦火から逃れて京都東山の地に辿り着いたのが、我々真言宗智山派第一世である玄宥和上です。簡単な説明ではありますが、このように真言宗智山派は根来寺、そして覚鑁和上がいなければ現在の姿はありません。
興教大師覚鑁の霊廟 奥の院
頼瑜和上 墓所
根来寺には、興教大師覚鑁の霊廟である奥の院、真言宗教学を大成した頼瑜和上の墓所があります。根来寺は京都や奈良といった寺院の多い観光地にあるわけではないので、なかなか行く機会が少ないかもしれませんが、関西国際空港から車で30分ほどの場所にあるので、旅行などで近くに行った際はぜひお立ち寄りください。
~番外編~
根来寺に行く前日、大阪市内に宿泊した際にあべのハルカスに行ってきました。東京スカイツリーの634メートル、東京タワーの333メートルに続き、あべのハルカスは300メートルで国内では第3位の高さを誇る建造物。もちろん、ビルとしては日本一の高さ。あまりの高さに、下から見てもクラクラしそうです。。。
あべのハルカス